訪問者数

デンマーク 09-10

まず、デンマークは経済的にも、住む人の心もとても豊かな国です。税金がとても高いのですが(消費税はなんと25%!) その分教育施設や福祉施設が充実しています。
私は南デンマークにある Toender(トゥンナー)という街に住んでいました。
人口8,000人の小さな街でしたが、スーパーマーケットや洋服屋などが充実しており、買い物をするのに困ることはありませんでした。他にも音楽パブなどがあり、週末にはそこは人々の憩いの場となっていました。人が優しく、平和で、私がデンマークで一番好きな街です。


私の第一ホストファミリーの父は60歳を越えていましたが、なんとレストランの経営者でした。なので夕飯は毎日レストランでいただいていました。ここで最初の デンマークでの生活というものを学びました。両親とも仕事で忙しそうでしたので、寝る時間はとにかく早かったです。
ホストシスターとブラザーは二人とも もう自立して都会に住んでいたのであまり会うことはありませんでした。


第二ファミリーに移ったのは11月の半ば頃でした。両親ともに若い家族で、クリスマスは家族全員で過ごしました。そして、ここで初めて、家にいる2つ上のホストシスターと暮らすことを経験しました。朝は一緒に登校し、12月はクリスマスケーキをつくり、一緒に雪合戦などもしました。
同時にこのファミリーは 私にとって一番コミュニケーションが難しいファミリーでもあって、途中で何度も泣きながら話し合いをしたのを覚えています。
デンマーク語の実力も、ホストシスターに助けてもらいここで伸ばしました。


そして3月に第三ファミリーに移った頃にはだいぶデンマーク語が話せるようになっていたので、コミュニケーションはそんなに難しくはなかったです。そして、うれしいことに、今度はKristianという人生初の弟が出来ました。この家族のホストマザーは太陽のような人で、いつも家族全体を元気づけてくれていました。


3つのホストファミリーとは今でもメールやFacebookで連絡を取り合っています。
どの家族も私に良くしてくださったので、とても幸せでした。


デンマークの学生は基本的に平日はたくさん強して休日には映画やパーティにでかけます。学校は毎朝8時から始まり、下校時間も日本よりも早めでした。
授業の合間にはみんな次の授業のための課題をコンピューターに打ち込んだり梨、りんごなどを皮ごとまるかじりしたりするのが日課です。英語の授業ではよくディスカッションなどをし、レベルもかなり高かったと思います。
ところで私の行っていた学校はとても自由な校風でした。当然制服はなく、バイクや車での登校が認められていました。真っ赤な髪の毛の生徒やピアスをいくつもあけている生徒などもいましたが、彼らは勉強には驚くほどひたむきでした。見た目で判断はできないものなのだと思い、感心したのを覚えています。


月に1回は必ず パーティーがあり学校がディスコとなりました。私は、そこで踊っている人達を見て、やはり日本人よりもデンマーク人の学生は大人っぽいと感じました。


私は週1回の例会を毎回楽しみにしていました。会場は第一ホストファミリーのレストランで、たくさんの大人の方とお話が出来るからです。デンマークでは、言葉が多少わからなくても、知らない人ばかりでも すぐに席を外さない、つまり逃げずに周りの人としっかりコミュニケーションをするということがとても重要視されています。
ロータリークラブの例会はそういったことを学ぶのにとても良い場でした。私は例会でのアクティビティにもたくさん参加しました。絶滅危惧種の魚を見に行ったり、天候の変化を見たり、ドイツと共同の風車を作るプロジェクトを発表したりするなど、主に環境問題に対する取り組みが多かったように思います。環境先進国と言われるだけありますね。


これからデンマークへ行く人がいたら、この3つのことを覚えていていてほしいです。
デンマーク語がたとえ上手でなくても人と積極的に話すこと。必ず上達します。
色んなことに興味をもち、初めてのことであろうと挑戦すること。デンマークでは色々なアクティビティを体験できます。私はデンマーク語講座、ダンス、マーチングバンド、ファーストエイド、音楽学校でフルートのレッスンなどを受けました。
悩みがあったら迷わず人に相談してみること。優しい人が多いので。


私も、これから留学に行く後輩をサポートしたいと思います。


デンマークだけで話されている「デンマーク語」という独自の公用語を学ぶことによって、「意思疎通をはかる相手の言葉や文化を理解することはとても重要だ」と私はこの1年間を通して学びました。将来的には 様々な言語を学んでたくさんの人のコミュニケーションの手助けができるようになりたいと思っております。


デンマークに行かせていただいて本当によかったです。
この経験は私の人生の中で一番良かったことだと、今なら確信を持って言うことができます。ロータリークラブの皆様、ありがとうございました