訪問者数

ドイツ 09-10



ホストファミリー
・第一ホスト 母、姉(和歌山に留学中)弟
 ホストお母さんは子供の訪問看護の仕事をしていて、お父さんはいませんでした。ホスト弟は14歳でした。ホストお姉さんは私と同じ時期に和歌山に留学していて、私は彼女の通っていたクラスに通いました。その家族は犬を飼っていて毎日散歩に行くのは楽しかったです。私が来て最初の3日くらいは休みを取っていてくれていたので、いろいろ話すことができたのですがそれ以外は仕事が忙しくてあまり家にいませんでした。弟はシャイでコミュニケーションをとるのに苦労しました。9月から次の年の1月まで滞在する予定だったのですが、11月頃からお母さんに新しい恋人ができ、お母さんは家にいることが少なくなりました。夜遅くに彼が来てうるさいことで眠れなかったり、料理を作ってくれないのは大変でした。弟は部屋にゲームもテレビも持っているので全然部屋から出てこないことも多かったです。このままではドイツ語も上達しないし、ホームステイをしている意味がないと思ったので、12月の初めにホストチェンジをすることに決めました。

・第二ホスト 父、母、兄
 二つ目の家族のところには2つ目に行く予定だった家族に移るまでの1週間だけ滞在しました。お父さんはホストロータリークラブの方でした。ホストブラザーは1つ年上で去年インドに行っていました。その家族はもと貴族で趣味で狩りをしていました。私も2回一緒に行きました。冬休みはルーマニアからの大学生も一緒に北海の島に行きました。
 お母さんは厳しいことを言う人でしたが、私が変わらなくてはいけないと思う気持ちにさせてくれた人でした。
・第三ホスト、父、母、弟
 三つ目の家族には12月の中旬から3月末まで滞在しました。35歳のお父さん、32歳のお母さん、2歳になる赤ちゃんの若い家族でした。お父さんはロータリアンでした。私は兄弟も親戚に小さい子もいないので赤ちゃんが家族にいるのはとても新鮮でした。その子も言葉を覚えているところだったのでとても面白かったです。家にも子供向けの絵本があったのでそれを借りて読むのも楽しみでした。泊まっていた家はとても大きくて4階建て+地下、車が4台入る車庫とエレベーター、3階にプールがありました。私の部屋はトイレ、シャワー付きで私の家のリビングより広くとてもショックを受けました。一緒に有名な教会を見に行ったり、キリスト教の洗礼も見に行かせてくれました。おいしいものを食べることが好きな家族で週1回はレストランに行っていました。私はそこで初めてドイツ料理をこの家族と初めて食べました。とてもうれしかったのを憶えています。一度私が泳げないことを話したら、誕生日に水泳コースを予約してくれて何ヶ月か経って泳げるようになりました。


・第四ホストファミリー 父、妹
 最後のホストファミリーのところには4月の初めから8月2日まで滞在しました。お父さんはロータリアンでした。妹は14歳で時々難しいこともありましたが、一緒によく料理をしました。お父さんはいつもたくさん私と話してくれたので、そこでまたドイツ語を話せるようになりました。友達と少し遠いところに遊びに行くときは車を出してくれたり、美術館に連れて行ってくれたりもしました。父子家庭でしたが、細やかな対応をしてくれました。バーベキューのある日は食材の下ごしらえをして持たせてくれたり、スピーチのある前の日は現行の添削をしてくれました。私がドイツを出る日に私の町の本を持たせてくれました。とても感謝しています。

学校生活について
私は10歳から19歳の子までが行くギムナジウムに通っていました。学校は州で1番か2番に早い7時20分に始まり、午前の授業が終わるのが12時30分でした。午後の授業は週2,3回ありました。私は11年生のクラスに通っていました。私が入ったクラスはラテン語クラスで語学が好きな子が集まるので、26人中男の子が一人でした。授業はドイツ語、英語、フランス語、ラテン語、政治経済、倫理、宗教、生物、物理、化学、数学、体育、美術、音楽がありました。日本の学校の授業と大きく違っていたのは、どの授業も先生と生徒の話し合いで進んでいくことでした。プレゼンテーションもよくありました。私はもちろん全部はわかりませんでしたが、それでも身近なテーマはとても面白かったです。語学の授業、とくに英語はいつも「話す」ことが中心でした。

私が初めて学校に行った時先生の言っていることが全く分からなかったのですが、隣の子が私のノートに必要なことを書いて、「お母さんに見せてね。」と言って渡してくれました。とてもうれしかったです。地理の先生は日本のことをテーマにしてくれたり、私用に先生が簡単に書いたみんなと同じテキストをくれました。

日本の学校のように体育祭や文化祭のような行事はほぼありませんでした。ですから友達と本当に仲良くなるまでには時間がかかりました。テストやほかの用事がある日は遊べないので、そういう時は留学生の友達や、ドイツ語学校で知り合った友達と会いました。でも5月に私のクラスでローマにラテン語の勉強をかねて行きました。私はラテン語の授業だけは出席しなくていいことになっていたので、ラテン語は取っていなかったのですがローマには行きました。とてもいい思い出です。

ホストロータリークラブ
ドイツに着いたときから親身に対応してくれました。私がホストチェンジを希望した時にはすぐに対応してくれただけではなく「気がつかなくてごめんね。」とまでいってくれました。ロータリーの例会以外でも夜ごはんに招待してくれたり旅行にも行かせてもらいました。ついて3ヶ月間ドイツ語学校に通わせてくれました。とても楽しかったので、つずけて行きたいと言ったところ、残りの滞在期間中の費用をすべて払ってくれました。私はそこでいろいろな国の大学生、研究者、会社員の人と知り合い今では大切な友達になりました。出国する時に滞在書類の問題で予定通りに帰れなかった時もロータリーの方が協力してくれました。

国や町の様子、社会環境・経済的環境
ドイツには外国人が多いです。社会環境・経済的環境も様々です。日本では見ない物乞いをしている人もいます。でもほかのヨーロッパの国と比べるととても少ないと思います。
日本と違って一つの都市に人口が集中することがないので、小さい町はゆったりとしています。どの町にも広場があり人が多く集まります。私の行った年はワールドカップのあった年でたくさんの町の広場でパブリックビューイングができていました。ドイツでは大変な騒ぎでした。大きな町ではもちろん周りに注意が必要ですが、ほかのヨーロッパの都市に比べると治安はとてもいいということを、ユーロツアーに行ったときに感じました。

ドイツに行くみんなさんに
1、「ドイツで大事なことはなんでも言葉にする」ことだと思います。ほかのヨーロッパの国でもそうだと思いますが、日本のように思っていることを感じ取ってもらうということはできません。ただ言葉にして言ったことはまじめに取り合ってもらえます。

 2、「わからないことは何でも聞くこと」もとても大事なことだと思います。知らないことを相手に聞くと絶対に面倒くさがらずに、子供扱いもせずに喜んで教えてくれます。

 3、「日曜日を有効に使うこと」はドイツではかなり重要だと思います。ドイツでは日曜日にお店はほぼ全部閉まっています。私は最初何をしていいのかわからず、日曜日をだらだらと過ごしていました。ただ途中から美術や建築に興味が出たので日曜日は美術館や教会を見に行くことに決めました。美術館は日曜でも開いています。しかも高校生は無料かとても安い値段で入れます。日本ではなかなか行く機会が少ないと思うので行ってみてはどうでしょうか。

行く国と関係なく言えるのは行く前にちゃんと日本のことを勉強することです。私は自分がドイツの文化や言葉を勉強することしか考えていなかったので、日本の人口が何人かも知りませんでした。ただたくさんの人が同じ質問をしてくるので自分で勉強しました。料理、日本の学校、宗教などもよく聞かれるテーマです。
将来の夢・希望
ドイツに行ってからいろいろなことに興味が出てきたのでまだ一つには決まっていません。いろいろな国の人と友達になることの楽しさを知ったので、世界中を回れる仕事がしたいです。留学に行く前から発展途上国を支援する仕事に興味があったのでJICAWHOUNICEFといった団体やジャーナリストにも興味があります。ドイツに行ってから美術や建築に興味が出たのでその勉強もしてみたいです。映画が好きなので映画に携わる仕事もしてみたいです。大学生になってチャンスを探して、専門の分野でもう一度留学をしたいです。

1年間の感想
1年間留学してよかったことはいろいろな国の人と知り合えたことです。私はその中から大事なことをたくさん学びました。例えば私がドイツで仲の良かった友達の一人にルーマニア人の女の子がいます。その子は私に難しい環境でも強くいることを教えてくれました。今まで私はルーマニアがどこにあるのかも知りませんでした。でも今はルーマニアという国が近くに感じますし、いつか行こうと思っています。留学に行く前は初めて会った人と話すのが苦手で、自分の意見を言うのが苦手でしたが、ドイツに行ってそれが克服できたと思います。それはたくさん失敗をして、そこから考える機会があったからだと思います。後悔することももちろんありますけど、もし私がこの1年を日本の高校で過ごしていたら楽しいだけだったかもしれませんが、何も成長することはなかったと思います。
私はいま世界中のいろいろな国に友達がいるので近いうちに会いに行けたらいいなと思っています。

最後にこのすばらしい機会を与えてくださった越谷北ロータリークラブの皆様、青少年交換委員の皆様、アドバイスを下さったROTEXの皆様本当にありがとうございました。