訪問者数

台湾 09-10


*:ホストファミリー
  ・第一ホスト  
第一ホストの家では五ヶ月間お世話になりました。家にはホストパパ、ママがいました。ホストシスターはアメリカに留学中でした。台湾では子供を留学させる場合必ずその家族は必ずホストファミリーにならなければならないのです。ホストパパは法律系のお仕事を、ママは公務員をしていました。ふたりともとても忙しい人でした。でも夜ご飯は毎日3人で一緒に食べました。そのときに、学校で起きたことや、これからのロータリーの行事などについてたくさんおしゃべりをしました。第一ホストとはたくさん喧嘩もしました。日本にいたころは、まさか自分はホストファミリーと喧嘩なんかしないだろうと思っていたので、自分でもびっくりです。家族との関係がぎくしゃくしていた時期もありました。でもそういう時こそ、家族に対して感謝の気持ちを忘れてはならないのだと思いました。台湾にいる間の一年間、ホストチェンジをした後もパパとママにはすごくお世話になりました。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
・第二ホスト
第二ホストの家では三ヶ月半お世話になりました。家にはホストパパ、ママ、ホストブラザーがいました。もうひとりのホストブラザーはアメリカに留学中でした。パパとママは車関係の仕事をしていて、ロータリアンでした。ホストブラザーは高校生です。第二ホストとはよく休みの日になると朝ご飯を一緒に食べに行きました。台湾ではよく朝食や夕食を外で済ませる人が多いのです。安い!早い!おいしい!というのが理由らしいです。第二ホストの家で台湾の旧正月を過ごしました。パパもママも仕事が休みだったのでみんなでカボチャなどの種を食べながら映画を見たり、あとはテレビゲームをやったり、親せきの家にいったりして過ごしました。家にランニングマシーンがあったので、ママと一緒にダイエットに励んだりもしました。毎日たのしかったです。
   ・第三ホスト
第三ホストファミリーの家では二カ月半お世話になりました。家はパパ、ママ、おばあちゃん、おじいちゃん、ホストブラザー、シスター3人、お手伝いさん、犬3匹、ウサギ一羽いる大家族でした。ロータリアンです。第三ホストは二カ月半という短い期間でしたが、すごく充実した毎日を過ごすことが出来ました。ママは銀行員でした。パパは、何度も聞いたのですけど、結局仕事を教えてくれませんでした。夜はご飯を食べた後のテレビを見ながらのおしゃべりがすごく楽しかったです。第一、第二ホストにいた時は、自分の部屋にいて過ごしたときが結構あったのですが、第三ホストでは部屋にいる時間よりリビングにいる時間のほうが断然多かったです。夜一時過ぎまで家族とずっとおしゃべりなんてことも少なくありませんでした。家族には、猫背を直しなさい!とか、ご飯粒は残すな!とか、あんた部屋がきたないから結婚できないぞ!なんて日本の家族に言われるようなこともたくさん言われました。本当に、本当の家族のようでした。

1年間私はこの三つのホストファミリーと一緒に過ごすことができて本当によかったと思っています。今度機会があったらこの三つの家に帰ろうとおもいます。


*:学校生活について
私は國立新店高中というところで学校生活をおくりました。台湾の学校は日本と似ているようで全然違います。まずは時間です。朝は7時30分に始まります。そして学校が終わるのが5時10分です。毎日8時間授業でした。制服は女の子もなかには違う子もいますが多くの子がみんなズボンをはきます。行ったばかりのころすごくびっくりしたのを覚えています。そして、台湾の学校について一番おもしろい、興味深いと思うことは、毎日お昼にお昼寝の時間があるということです。毎日30分間あります。このときに廊下を歩いていたりすると、教官という怖い人たちから注意を受けます。毎日教官の怒鳴り声が廊下から聞こえました。授業は先生に出たい授業だけ出ればいいと言われたので、よく職員室のようなところに行き、中国語の授業を受けたり、先生たちやほかの2人の交換学生とおしゃべりをしたりしました。台湾の子たちはみんな明るく、優しくとても堂々としているという印象を受けました。そして日本が大好きな子も多く、よく友達に日本語を教えたりもしました。日本について知りたい!勉強したい!という姿がなによりもうれしかったです。そして台湾について、中国語について何も知らない私に一からとことん教えてくれたクラスの子たちには本当にありがとうの気持ちでいっぱいです。新店高中で出会った生徒、先生は私の大切な仲間、宝物です。


*:ホストロータリークラブの様子や貴方への対応など
私のホストクラブは長安ロータリークラブでした。例会には毎月参加する必要はないと言われたのであまり会う機会がありませんでした。ですが、参加したときには毎回必ず中国語でスピーチをしました。スピーチをやるたびに、うまくなったね、などこのような言葉をいただきとてもうれしかったです。私は自分のホストクラブの例会に参加するのは、他のひとより少なかったのですが、ホストファミリーの所属しているクラブの例会には毎月参加していました。たくさんのロータリーの方々と交流することができ、とてもいい経験になりました。


*:国や町の様子、社会環境あるいは経済的状況など
台湾はとても素晴らしい国です。人は親切、食べ物は安くておいしい、台北を離れるとたくさんの自然でいっぱいです。しかしこのような幸せな国、台湾にもたくさんの問題があると私は感じました。まずはバイクです。街中いたるところで、たくさんのバイクが走っています。すごくバイクが走っているせいで、街の空気はかなり汚染されています。だからマスクを売っているお店もたくさんあるのです。夜になっても日本に比べ見える星の数は少ないです。空気汚染、これは台湾、台北のこれからの重要な課題になってくると思います。そしてもうひとつ、経済格差です。街にはたくさんのホームレスがいます。そのたくさんのホームレスたちは人が多い所に集まり、人々からお金をもらおうとしているのです。わざと包帯をぐるぐる巻いて怪我をしているように見せかけたり、頭を地面に何度も打ち付けてお金を乞いたりしています。台湾ではこれはもう日常の光景になっており、とても悲しく感じます。


*:これから台湾へ行く後輩へ3つの助言
一つ目、まず食事に気をつけてください。私は大丈夫だったのですが、おなかを壊す人がかなりいます。正露丸など持っていくとよいと思います。二つ目、これは国が関係ないと思いますけど、自分の想った事は口に出して言うことが大切です。言わなきゃ伝わりません。是非笑顔でありがとうと一言言ってみてください。なにかが変わるかもしれませんよ!三つ目、楽しむこと!それだけです。台湾で過ごす一年間はあっと言う間に終わってしまいます。たくさんのことに挑戦し、勉強し、あそんできてください。一年後には日本に帰りたくない!!と思うようになっているはずですよ!


*:貴方の将来の希望、夢について
将来の夢は具体的にはまだ決まっていません。たくさんのものに魅力を感じます。台湾で学んだことを活かしつつ、これからの生活のなかで見つけられたらなと思います。


*:感想
私は台湾に留学することができて本当によかったです。まだ自分の行く国が決まる前、実は、台湾は一番行きたくない国でした。地理的にも、人間的にも日本、日本人ととても近いと感じたからです。でも実際台湾に行ってみると、そんなことは全く感じさせられませんでした。顔の感じだって全然違います。このロータリーを通しての留学がなければ、私は一生台湾についてなんにも知らないまま終わるところでした。本当に人生の九割くらいを損するところでした。台湾で出会った仲間はみんな私にとってとてもかけがえのない存在です。人間一人ではなにもできませんし、得られるものだって少ないと思います。私の台湾留学が成功したのは、周りにいたたくさんの人々のサポートがあったからです。そして私に留学という一つの活動を通して、台湾人のあたたかさ、また日本で私を応援してくれていた家族のありがたさを教えてくれたロータリーにはとても感謝しています。台湾で学んだ‘感謝の気持ち’を忘れずこれからの日々を過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。

謝謝台灣!謝謝扶輪社!